わしの日記

2024/05/07 (火)

退職後の手続きについて



 私事、この日記の表記スタイルに沿って書けば「わし事」なのだが30年以上勤めたIT系会社を辞した。

 FIREですか?!と聞いてくるひとも有れど、あと2年すれば定年なので、ちょっと定年を早めただけ、という意識である。だいたい、そんな稼ぎがあれば、この年まで働いていたはずがない。言っておくが宝くじも当たっていない。どころか、買ってない。あんなものを買う金の余裕があるなら、そもそも当たらなくても困らないんではないか、と考えてしまうタチである。
 なぜ辞めたかというと、体力の衰えである。PC画面を見るのもツラい視力、一向に良くならない腰痛、関節という関節に爆弾を持っている虚弱な肉体。両足首はネンザ癖がついていて、ちょっとヒネっただけでボン!と腫れあがり靴が履けない、どころか歩けなくなる。右手首は、中学生の時の舟状骨骨折が治っておらず偽関節であったと判明し、3年前、それが原因で親指の屈筋がすり切れ、動かなくなった。腰の骨をとって手首に移植する大手術と、屈筋をつなぎなおす手術をやって、いまだに右手首はリハビリ中だ。この状態で、朝8時半から夜22時まで、根を詰めてプロジェクト管理やら品質向上やら何やらと、組織の一員としてサラリーマン仕事を続けることが、本当にもう体力的に持たなくなった。

 過去、ずいぶんと会社の悪口も言ったので、そのせいで辞めたんだろうと周囲からは思われているようなんだが、実際の理由は、上の通りなのである。
 会社について気にいらない点が多々あるのは事実なのだが、たぶんどこに行っても同じだろう、と判る程度の分別は持っている。それに、転職するなら、この歳になるもっと前、元気なうちに、とっくに実行している。

 以前、母を亡くした際の手続きをまとめて記載したところ、ごく一部から、すごく役に立ったという声を頂いたので、今回もひっそりと書いておこうと思うのである。
 と言っても、ちょっとググれば出てくる話ばかりだから、それに、ほんのちょっと+αするだけである。この記事を見る人は当然、そんなものは目を通したうえで、若干の不安を解消するため色々なところを見ている人であろうと想定して、要点だけ記す。
 まず常識的なところの復習として、失職したらやることは、順番は違えど、概ね、次の5つがネットで見つかるものと思う。
  1. 住民税の支払い
  2. 年金の切り替え
  3. 健康保険の切り替え
  4. 失業保険の申請
  5. 確定申告
 まず住民税だが、ネットですぐ見つかる情報のとおり、退職時期が1/1~5/31の場合は、会社で天引きしてくれるので、サラリーマン個人でやることは無い。
 なので、この時期以外に退職したアナタの参考になることはこの記事には出てこないです、ゴメン。でも、納付書を送ってくるはずだから、やっぱり、何か自分で動く必要は無いと思うんだけどね。

 次に年金。わしは会社員として厚生年金に加入していたので、国民年金に切り替えが必要である。
 この手続は、退職後14日以内に行えと書かれていることが多い。
 その一方、手続きに「必要」と多くの記事で書かれている『雇用保険被保険者離職票』は、会社からの郵送待ちである。
 会社からの案内文書を読むと「(離職票等の書類は)退職翌月中旬から翌々月上旬に送ります」と悠長きわまりないことが書いてある。14日以内なんて間に合わないじゃないか。うちの退職した諸先輩は、みんな、どうしているのかね?
 不安になって、市役所に電話して教えてもらったところでは、「離職票が来てからの方が確実」なんだそうだけど、期日のことは聞きそびれてしまい、本日、直接、事務所に行ってきた。すると、やっぱり期日のことは何も言わず、厚生年金の資格喪失証明書と、退職証明書(離職票と違い、会社独自形式の1枚ペラ紙)の2つで、受付けてくれた。他には、免許証年金手帳を窓口で提示し、指定の書類に印鑑を押した。
 後日、書類不備と郵送してくるかもしれないが、いったんは上記で受付けてはくれるようである。
 資格喪失証明書(A4縦1枚の簡素なもの)は、何も請求しなくても、会社の方から送ってきたのを使った。退職証明書は、何かの役に立つと思って、2枚ほど申請しておいたのを使った。実際のところ、退職証明書は必要だったのかどうか、よくわからん。結局2つを同時に出したから
 また、両方とも、コピーを取って原本は返してくれた。
 ちょっと話がそれるが、札幌で親父を亡くした時、わしは独りで、街中を駆け回っていろいろな手続きをまる一日かかって済ませたのだが、そのうちのひとつが年金事務所だった。親父が勤めていた道庁では、非常に親切な丁寧な応対をしてくれたうえ、遺族であるわしへの労いの言葉まで頂き感激した。逆に一番時間がかかり、かつ感じの悪いのが、年金事務所だった。そこでは、訳のわからない自分の理屈ばかりコネる困ったジジイと、そういう手合いに馴れ過ぎて、まともに相手をしない、感じの悪い窓口のジジイと、ジジイ同士で険悪なやりとりを繰り返して時間ばかり経って、いつまで待っても行列が進まないという、イヤなイメージしかなかったので、八王子年金事務所もきっと似たようなもんだろう、という気がしていた。そのため、どうしても行く気がしなくて、近くの事務所で済ませた。事務所だと、同じ市役所組織の一つとはいえ、ここに年金課の専門家が居るわけではなく、受け付けた書類を年金課に回すだけ、とのことであった。実際のところ、これで足りたかどうかは後日の郵送連絡待ちなのである。

 健康保険の切り替え。これは、会社の先輩の助言に従い、任意継続とした。
 ただし、2年目からは、逆に高くつくので、1年だけ任意継続として、2年目で国民健康保険に切り替える方が得なんだと。そうした。どうしてそんなことがわかるんだ!?
 なお、損得は、住んでいる市によっても違うらしい。
 切り替え時に「1年だけ継続」なんていう申告欄はなかったので、1年後、忘れずに切り替えをせねば……来年4月か5月かな、日記を追加します。

 失業保険の申請。
 こちらは市役所および出張所ではできず、ハローワークに行かねばならない。この手続きこそ、どうしても『雇用保険被保険者離職票』が必須みたいなんだよね。
 だから、会社から送ってくるのを、首を長く長く、ろくろっ首にして待っている今日この頃である。手続きが出来たら、日記を追加します。

 最後に確定申告。
 これについては、何もわからん! と言い切っておこう。
 e-taxとやらで、PCでできるといいな、と思って、弥生とか、有名どころのオンラインサービスを眺め始めてはいるが……これは年度末2月~3月に記事にします。

 以上、解散!