わしの日記

2014/08/11 (月)

母が亡くなった日


手元のメモによると、日ノ出町にあるホスピス個室で、11泊したことになっている。さすがに2回ほど、タクシーで自宅と往復して、自身の洗濯物を片づけたりはしていたが、ほとんど、ホスピスに「住んでいる」感覚にはなっていた。

いったいこのままいつまで会社を休むんだろう?
…そんなことを気にして会社にメールし、午前、喫茶室に行って何か食べたりした。
確か、まだ車いすで出歩くことを喜んでいた頃の母、7/16より前のいつかに、喫茶室内まで連れていった時、「明日食べよう」といった「醤油ラーメン」だったか。
翌日、何か面倒だったか、おなかがいっぱいだったかで、行かなかった。

まさか今日母が亡くなるとも思っていなかった…わけでもないだろうが、中庭をぼんやり見上げ、感覚は麻痺していたかもしれない。

午後1時過ぎ、それまで半開きだった目を閉じ、母は眠るように逝った。

慌てて口に耳を寄せ、本当は息をしていることを期待した。もう何度か、夜中だったり昼だったりしたが、同じことを繰り返した。
今度は、止まっていた。

そのあと、看護師さんを呼んで、頭を動かした際、何か舌が動くのを見たが、もう心臓は止まった後だったと思う。

母は、本当に笑っているような死に顔になっていた。