わしの日記
2006/02/07 (火)
いやなことを考えてしまう夜
最近、パソコンで仕事しながらラジオ聴くんだけど、なんか、やたら力んでる御用学者が多いなぁ。
こういう連中はだいたい小泉改革を擁護したくてしょうがなくて、
「ひとつ悪いことがあるからと言って、改革全体をけなすなんてもっての他です。誰が言っているのか、出てきてほしい」
ってな感じでやけに強気なんだ。これも、戦後、あまりにも情けない状態だった政治への反動なんだろうね。それはわかる。
で、反動で、「日本復活!」と唱えるなら、わし、大賛成だけど、こーゆー人たちはさらに、自分の批判する「抵抗勢力」と同じ方向を向いていて、
「やりかたが生ぬるい!もっと古き良き日本を壊せ!」
って言ってるだけな気がする。わしから見ると、ちょっとおかしな人たちが多かったので、結果として、あまり突然おかしなことはできない構造になっていたのが、最近急に、すごくおかしな人たちが増えたので、ある程度やりたい放題になってきたって感じだ。困ったもんだ。
だいたい何を改革するって、要するに経済の話ばっかりなんだから、話の低俗さ、推して知るべしだ。
道理で、おかしな経済学者ばかりが、元気なわけだ。うるさいから、キミたちは、「マンガ日本経済入門」でも読んでりゃいいんだ。
要するに、赤字を減らすことしか考えてなくて、何でも民営化すりゃ済むと思ってる。
小学生並みの論理だから、わかりやすいに決まってるよ。「小泉さんになってから、政治がわかりやすくなった」なんて言ってるバカ女を見ると、わしゃ情けなくて情けなくて泣けてくる。確かに、今までの政治家はダメだった。わかりやすい言葉が使えなかった。言葉が届かなかった。だからといって、その反動が、この、力んで見せるだけのヘンな髪型の狂人なのかい? それが、戦後60年を経たこの国の到達点なのかい? やってること、ゲッペルスと同じじゃん? パープリン女の頭でわかるほどまでに、馬鹿な政治ショーになったという側面もあるってことに、そろそろ気付くべきではないのか。
ところが、改革を批判する方は、さらにさらに情けなくて、そっちの無駄遣いじゃなくてこっちの無駄遣いを減らせって。そんなことばかり言ってる。
おこづかいに厳しい母親と息子が喧嘩してるみたい。
だから、多くの国民は、すげー情けない方より、一見、威勢のいい方を選んじゃうんだろうな。それもわかるよ。
でも、小泉なんかわしはまったく支持しない。理由なんて簡単だ。8月15日に靖国に行けない首相なんか、誰が支持するか。バカ。
いくら知覧で泣いてみせたって、いくら中国を挑発するポーズ取って見せたって、結局は腰砕けじゃないか。8月15日に靖国に行け。そして、英霊に祈れ。すべてはそこからだ。わしの言いたいことはそれだけだ。それをしない首相など、日本人として信用できない。何が改革だ。頼むから靖国の改革なんかしないでくれよ。世の中おかしな、付和雷同型の過激馬鹿が増えてるから、ホント、どんなおかしなことに賛同して、妙な方向に進みだすか、何を言い出すか、わかりゃしない。
わしゃ不安だ。
一介の、金も力も何もないプログラマまでが不安になってしまう今の日本って何なんだ。
頼むから仕事に専念させてくれ。
戦前がファシズムだったなんて大嘘をつくやつが多いけど、今の状況をみると、独裁ってのはまさに愚民どもが望むから生まれるんだっていう気がしてくる。
レミングが集団自殺したり、イナゴが大発生したりするように、人間も、文化という安全装置が壊れると、より低次の、生物学的な原点に戻って、何かおかしな、集団としての一斉変化を起こすんじゃないのかな。そんなものが内在しているんじゃないかな。
わしの生きている間に、見たくないのに見てしまいそうで怖いもの。
一つは、富士山の噴火。
もう一つは、日本という文化・日本という国が、ついに息絶えていく時に居合わせてしまう、なんともいえない不幸。
今はもう、失うべき軍の魂も、国の魂もありません。いったい何を失うのかというと、天皇制かな。
ただ、米食比率が高いだけの、アメリカにしてはヘンな、でも、何者かわからない、おかしな国が、「損だ!」「得だ!」と叫びながら、マネーゲームに興じている。政治は、理想の実現を目指し、倫理を掲げ示す高邁な場ではなく、女性週刊誌もネタにしないようなゴシップの渦巻く、ただ、金銭として損か得かを考えるだけの調整機構に堕している。それなら、議員全員が電卓かソロバンを片手に、質疑応答すればいいと思うよ。それじゃトニー谷か。けっ。
考えてみれば、敗戦後に、アメリカナイズの極致たる家電製品を、「三種の神器」を言い習わしていたこと自体が、今ふりかえってみると、恐ろしいブラックジョークだったと、あなたは思いませんか。