わしの日記
2003/10/22 (水)
生産性の船(洋上研修)2/8
船内研修
朝、デッキから日本本土を見る。紀伊半島を回り込んで、瀬戸内海に入る。私のノートと、記憶によれば、明石大橋を通過したのが、9:15頃であった。このときは、講習中なので、討議活動をするふりをしながら、窓の外をちら、ちらと見るしかなかった。瀬戸大橋を通る時は、今度こそ写真を撮ろう、とカメラを持ってデッキに出た記憶があるから、おそらく休み時間中の、13:30頃のはずで、予定より30分以上早めに航海が進んでいた。なお、全船室には、航海図と、正確な船の位置、およびブリッジから船首方向に向けて据えられた定点カメラの映像が常時放送されている。
8:50~9:40ぐらいまで、チームごとに、宿題である事例「ソールダイス病院」のポイントを整理する。10:20までに、発表の要旨を紙に書き写し、チームごとに発表。私のBブロックは、6チームある。
その後、今度は、もう一つの宿題であった、自社のCSについて、各自書きまとめ、チーム内で発表しあう。この後、チームとして、そのうちの一つを選んで、今後の研修の中で、討議を続けていくのである。
我がxxxチームは、各メンバーの頭文字を合わせて「チーム****」を名乗っていたが、ここでも、各人の共通の趣味と実益を兼ねたテーマ選定を行った。メンバーの一人があの焼酎「XXXX」でおなじみのXX酒Xさんであったため、迷わず、「XXXXの販売拡大のために、何が可能か」を8日間討議することとした。商品自体はあいにく持ち込みされていなかったが、同社の別商品「XのX」が提供されており、「XXXX」同様の麦焼酎であることから、風味も近かった。我々は昼も夜も、時には実際に商品を味わいながら、酒造メーカーにおける顧客価値とは何か、について討論した。
私などには大変不思議なことに思われたが、「XXXX」は、夏と冬で、味の印象が変わらないよう、それぞれの時期に合わせて香味を少々変えているとのことである。ということは、実際に消費者の手に届く時期も勘案した在庫管理と出荷調整が行われているはずである。
我々チームは、次々と(各人が画期的と思う)アイデアを出すのであるが、いずれも、何らかの形で既に実行されていたことも少々驚きであった。
17:15から、顧問の講話があり、2Fパシフィックホールに集合。そのまま、明日のプサン上陸の説明があった。私の申し込んだオプショナルツアーは参加者僅少のためか、中止となって返金されていた(研修とは言っても、所詮、商売である……)。
事前研修と違い、本研修では、18:00以降の夕食の後は、基本的には、拘束されない。そのため、夕食以降の時間帯についても、いくつかの「選択講座」が用意されている。しかし私が申しこんだ「音楽の世界」は、(商売ではなく)講師の体調により、中止になってしまった。何しろ船内生活であるから、逆に、何もないと、夜はさぞや退屈するだろうと思われたが、研修ノートの整理、入浴、洗濯、時には、他チームと酒を交えた交流などなど、意外に時間は足りないものである。また、朝から晩まで集団生活をしていると、たまに、一人でデッキに出て、波の音でも聴きたくなる。