わしの日記

2001/10/17 (水)

つなぎ融資って何なのサ


今住んでいる賃貸マンションはうるさい住人が多い。そもそも何を隠そう、一階がカラオケボックスだから、どうにもうるさいはずである。わしはまったくいい加減な男なので、住んで一週間経ってからそのことに気づいた。隣だと思っていたのだ。ついでながら、このマンションの駐輪場と駐車場がどこにあるか気づいたのは、住んで一年半以上経ったごく最近のことである。なぜかというと、いつも同じコースで歩み去り、反対側に回り込んだことがないから、まったく気づかなかったのだ。

ひるがえって、よく考えてみると、家賃というものはただ捨てるだけなのではあるまいか。そう考え出すと、だんだんもったいなくなってきた。かと言って今さら社宅には戻れない。戻りたいが戻れない。ちきしょう。

おりしも札幌の親もいい年で、冬になると凍結した道路が気になる。去年も滑ってコケてケガをしたらしい。息子として放置するわけにはいかん。

というわけで、親と相談した結果、マンションを買うことにしたのである。
冬の間だけでも親を引き取って、あとは独身プログラマひとり、ロボットとでも暮らす。悪くはないと思ったのだ。それが春から夏にかけてのことである。

そしてこのたび、金消会とやらに行ってきた。
『私はこれから借金の奴隷となって、向こうウン十年以上、カネを払いつづけることを誓います』
という書類その他にハンコを押しまくる会だ。訳がわからない流れ作業に乗って、ぺったん、ぺったん、サイン、サイン……作ったばかりの通帳は預かられてしまうし、設計変更は大量に発生していて、中には寸法がちぢんだところまであって、怒りを通り越して呆れた。詐欺だ。何という非建設的な馬鹿げた会だ。わしはウンザリした。

終わっても雨は降ってるし、気が滅入って、どこにも行く気がしなくなって、まだ安全宣言も出ていないのに、吉野家で牛丼を食ってしまった。

さて小泉改革で民営化されるに違いない住宅金融公庫は、まだ官営なので、なんでもカネが実際に貸されるまで間があるんだって。……だったら、その後で家を引き渡してくれりゃいいのに、なんだか知らないけど、そのわずか1ヶ月足らずの期間、「つなぎ融資」と称してカネを貸す業者が挟まっていた。
これにはわしも怒りを通り越して乾いた笑い声を上げるばかりだった。12万も取りゃがる。
カネ貸しなんてものは、経済に何の効果もないピンハネ野郎ばかりなんだから、わしが政権を取ったら全員逮捕だ。

やはり家など買うものではない。しかしもう手遅れだ。何がつなぎ融資だ、つなげなんて頼んでねーよ。ばかやろう。あっち行け。