ぼくの散文

戦え!不沈空母ニッポン (最終更新 2024/08/28)

高校のころ書いたものですから、物語の舞台も1980年代の初めごろです。高校三年生のぼくは、これを「新しいスタイルの小説だ」と思っていたらしいです。ぼくの高校は、かなり左がかっており、その中で、サヨク的雰囲気をにじませつつも(そうした方が、左巻きの校誌に載せてもらいやすい)、少し(いやかなり)ズレたことを、勢いで書いてました。
その数年後、大学の仲間が同人誌を作ると言い出し、お前も何か書けと言われ出したのですが、当時はPCやワープロを持っておらず、MSXで打ってました。
2DDの『文書作左衛門』データフロッピーはどこかに行ってしまい、紙だけ残ってます。打ち直していると、ついつい、直したくなるのを堪えて打ってます。そもそも設定が(冗談ネタとしてすら)あちこち破綻しています。一番、当時の自分を許せないのは、この作品、天皇について何も触れていないことです。どうなったんだ?!と作者自身すら、誰よりも、気になってしまう。(笑)
また、面白いと思っていたフレーズ・タイトル等をあちこちに引用しており、わかるひとにはわかると思いますが(さほど難しくないものばかりです)、「ニュー連合赤軍」というフレーズだけは大失敗。当時、仲間内でウケてた『ビックリハウス』の名刺対決(だったかな)だと思うんですが、さっそく名前を借りてみたものの、まったく設定とあってなくて、無理やり「サヨクのふりをする憂国団体」にしたとか……いや、既に破綻しているので、とにかく、自分の恥をさらして反省するために、まずは打ち直しています。

最初で最後の捨て身の戦い

よくあるファンタジーものを目指して書き出したのですが、途中でやる気を失っています。主人公の名前その他は、ドンファンに出てくる幻覚性植物の名前で、その他、ユングやら色んなものを借りて、なぜか幽幻道士のテンテンちゃんイメージも入って、自分では気に入っていたのですが、知ってる人が見るとネーミングだけで失笑して読む気を失くすと思います。っていうか、始まっただけで、まったく完結してないんだけど。

月高く、山にかかりて

よくあるパラレルワールドものを目指して書き出したのですが、データがどっかに行ってしまいました。その時代、宙指(そらゆび)という人口指を付けるのが流行ってるヘンな未来、酸性雨は降ってなくて、老齢の三島由紀夫が書いた「定家」をめくって感銘している学生の主人公。ヒトラーという画家の個展を観に行って、主人公は、その絵に描かれた月に魅せられる、という出だしまで考えて、そこで停止しました。書くたびにタイトルが「月、高く山にかかりて」になったり、「月、山に~」になったりします。これ、10年ぶりにデータを覗いたら、消しちゃってあるんだけど、誰が消した?やっぱりぼく?もう継続は無理かな。